【GNSSやRTK】測位システムについて

DJI認定ストア大阪Shinku 神谷です!

ご覧いただきありがとうございます。

GNSSやRTKについて、実際にDJI製品で使われているけど何?といった方に解説していきたいと思います。

GNSSとは?

GNSSとは「Global Navigation Satellite System(グローバルナビゲーションサテライトシステム)」の頭文字からきている単語で、衛星を利用した測位システムの総称です。

GNSSの中には、QZSS(日本)、GPS(アメリカ)、など様々な国の衛星があります。

GNSS衛星を使用した測位

GNSS衛星から送信される衛星の位置や送信時刻などを受信機側が受信することにより、衛星から電波が発信されてから、受信機に到着するまでの時間を計測し、距離に置き換えます。位置が決まっているGNSS衛星を動く基準点とし、受信機の点の位置を決定しています。

この場合、1機のGNSS衛星と1機の受信機でのみ通信を行ってしまうと、正確な距離が測れないため、子の測位の方法では、4機以上のGNSS衛星から受信機と通信を行うことにより、同一時刻における距離を計測することができ、受信機の点の位置を決定することができます。

特に無人航空機では10機以上のGNSS衛星と通信を行うことで、非常に高度な位置把握により、ホバリングを実現させています。

その為、無人航空機(ドローン)を使用される際、GNSSの測位数は4(10)機以上測位しているかの確認を離陸させる前に行ってください。

RTKとは?

DJI製ドローンにはRTK測位を行うものもございます。

RTKとは「Real Time Kinematic(リアルタイムキネマティック)」の頭文字からきている単語で、相対測位と呼ばれる測定方法の1つです。

固定局と移動局の2つの受信機(DJI製では、D-RTK 2と無人航空機が当たります)で4つ以上の衛星から通信を行うことで、2つの受信機の間で情報のやり取りを行いずれを修正することができます。その為単独測位よりも精度の高い位置情報を得ることができます。

DroneDeployによる独自の調査によれば、DJI Phantom 4 RTKの相対垂直精度は2cm、相対水平精度は1.20cmを達成しました。

誤差わずか数センチメートルという高精度の測位を可能にするRTK機は現在多くの測量を必要とする建設現場のプランニング、インフラの設計および保持、地積測量図の作成など様々な分野において活躍しています。

ドローン測量の優れている点

無人航空機が優れている点は、人がアクセスすることのできない見晴らしの良い場所から、高速でデータを収集できる点です。

ドローンがあれば、険しい地形や、人が容易に近づけない危険な場所での測量の際、実際に人が立ち入って計測する必要はありません。

さらに、従来の測量では綿密な計測、準備、プランニングが要求されるのに対し、ドローンはそれに匹敵するデータを劇的に短い時間で撮影することができます。たとえば、オーストリアの大手建設会社であるSTRABAGは、ドローンを使用することで測量時のGCP(地上基準点)のセットアップ時間を75%短縮できると推定しています。

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